イルミネーション・エンターテイメント作品『SING』を観てきましたので感想です。
今回は既に『SING』を観た人向け。
以下ネタバレ含みますので注意!
■ストーリー
劇場の支配人であるバスター・ムーンを中心とした群像劇で、
ゴリラのジョニー、ハリネズミのアッシュ、豚のロジータ、ネズミのマイク、象のミーナの5人がサブ主人公でした。
前半では「バスターが」みんなを励ましながら劇場の立て直しを図っていたのが、
途中からは「みんなが」バスターを励ましながら劇場を文字通り建て直す構造に変化してましたね。
劇場が途中で完全に崩壊するのは、わりと意外でした(笑)
しかしそれにより、「いち都市のローカルなコンテスト」から「グローバルなニュース性のあるコンテスト」に変貌し、結果的に大成功を収めたという展開は上手いな~と思いました。
不利な状況を逆手に取って逆転するのは、単純に見ていて気持ちがいいです。
ラストはなんだかあっさり目でしたが、イルミネーション作品ってこんな感じなんでしょうね。
スタッフロールもイカじゃなくて登場人物のエピローグを見せてよ!と思いながら見てましたが、
ロール後の「続編決定!」の文字を見てガッツポーズしました。
続編できっと「みんなのその後」を観れることかと思います。
とりあえず応援のためにも円盤を買わなければ・・・
■キャラクター
ジョニー(ゴリラ)かわいすぎるで・・・!
マフィアの一員なのに一人称が「僕」なのもかわいいし、
なんだかんだでパパっ子なのも、歌が大好きなのもかわいいです。
彼にはまだまだやることが残っているはずなので、スピンオフ作品があると嬉しいですね。
惜しむらくは、グッズに恵まれていないこと・・・。
劇場販売にもネットにもあまりグッズがないのですが、プライズとか探せばあるのでしょうか。
あと、バスターの親友であるヒツジのエディがいい奴すぎてジーンときました。
「おまえは洗え、俺は拭く!」は名シーンですね。
彼もまだ「やりたいことを見つける」という彼自身の課題を解決できていないので、続編やスピンオフで今後活躍しそうです。
SINGは全体的に「未回収の問題」が多かったように思いますが、怪盗グルーシリーズと同じく続編やスピンオフを前提に作られているからでしょう。
もしかしたら伏線を投げっぱなしにしているように見えたり、物語構造に穴が空いてるように感じる人もいるかもしれませんね。
■総評
ジョニーパパの心情変化の突然さなど物語の尺的に省略されたであろう部分が多いだとか、
作中人物たちがミス・クローリーを野放しにしすぎていてモヤモヤするだとか、
細かいとこはまぁ置いといて、いいところが沢山あるすばらしい映画だったと思います!
ジョニーかわいい、歌は楽しい、山場が沢山あって飽きない!
ディズニー映画と同じで「やりたいことをやれ精神」をプッシュしているのも勇気付けられます。
アニマルビデオ的繋がりで『ズートピア』を例に挙げると、あちらは2回3回と観るのに結構エネルギーを使う作品ですが、『SING』はミュージックビデオを流すような感じで気軽にリピートできそうだなと思いました。
洋楽に詳しくないので作中歌は知らないものばかりだったのですが、全然気になりませんしむしろ新鮮な気持ちで楽しめました。
あとトレイラーの作り方がめちゃくちゃ上手かったと思います。
このトレイラーほんと好き・・・最高・・・